シティタワー恵比寿の8290~17890万円は割高?割安?




シティタワー恵比寿というマンションがお買い得なのかどうか、路線価をベンチマークにして検討してみました。
東京都渋谷区恵比寿1-47-1外(地番)に建設予定のマンションです。

マンション概要

名称
シティタワー恵比寿
所在地
東京都渋谷区恵比寿1-47-1外(地番)
交通
(1)JR山手線「恵比寿」駅より徒歩7分(2)JR埼京線「恵比寿」駅より徒歩7分(3)JR湘南新宿ライン(宇都宮線・横須賀線)「恵比寿」駅より徒歩7分(4)JR湘南新宿ライン(高崎線・東海道線)「恵比寿」駅より徒歩7分(5)東京メトロ日比谷線「恵比寿」駅より徒歩9分(6)東京メトロ日比谷線「広尾」駅より徒歩12分
総戸数
310戸(※非分譲住戸3戸、その他住戸13戸[※1]含む)
構造・階数
RC23階地下2階建
間取り
1LDK~2LDK
専有面積
43m2~80.88m2、
価格
8290万円~1億7890万円
管理費
1万8887円~3万4627円/月
管理準備金
1万8887円~3万4627円(一括払い)
修繕積立金
3660円~6880円/月
駐車場
敷地内122台(料金4万円~4万3000円/月)
駐輪場
607台収容(料金200円~500円/月)
バイク置場
29台収容(料金5000円~6000円/月)※バイク置場16台(料金5000円/月)、大型バイク置場13台(料金6000円/月)
用途地域
近隣商業地域
完成時期
2019年2月下旬予定
入居時期
2020年4月下旬予定

※2019年2月時点の情報を掲載しております
※出典:公式ホームページ、SUUMO

物件価格の妥当性検証

物件概要より、シティタワー恵比寿の販売価格は、43m2~80.88m2、の面積に対して、8290万円~1億7890万円です。
この値段が高いのか、それとも安いのか?
土地の価格と工事費用を推計して、販売価格の妥当性を検証していきます。

路線価の確認

まずは、路線価に専有面積を乗じて土地価格の推計値を算定します。
そのためには、まず路線価を確認する必要がありますので、物件の所在地を確認します。
シティタワー恵比寿の住所は東京都渋谷区恵比寿1-47-1外(地番)です。

場所が確認できたところで、次に路線価を確認します。
実は路線価計算はとても複雑ですが、細かく計算すると大変ですので、非常に簡便的な方法を採用し、複数の道路に面していた場合には、一番高い路線価を物件の路線価として採用することとします。
上記前提で考えると、シティタワー恵比寿の路線価は1,410,000円ということになります。

出典:国税庁 平成30年分財産評価基準

土地の市場価格推計

路線価が確認できましたので、専有面積を乗じて土地の市場価格を推計してみましょう。
物件概要によれば、シティタワー恵比寿の専有面積は43m2~80.88m2、ですので、路線価方式の土地価格は、60,630,000円~114,040,800円と算定できます。

ここで、路線価方式によって算定した土地市場価格は、売買取引時価(実際に売買するときに用いる価格)の80%程度と言われています。
つまり、路線価方式の土地価格を1.25倍した金額が土地の市場価格となります。

【土地の市場価格推計値】
75,787,500円~142,551,000円

工事費用推計

次にマンションを建設するために要した工事費用推計値を算定します。

物件概要によれば、シティタワー恵比寿の構造は、鉄筋コンクリート造です。
ここで、国土交通省が発表している構造別工事予定費の統計(平成30年)によると、東京都の鉄筋コンクリート造の建物は1㎡当たり324,214円の費用が発生します。
シティタワー恵比寿の専有面積は43m2~80.88m2、ですので、工事費用の推計値は以下の金額と推計できます。

【工事費用の推計値】
13,941,202円~26,222,428円

割高割安判定

土地の市場価格と工事費用の推計値が算定できましたので、実際の販売価格と比べてみます。
この2つを比べると、どの程度デベロッパーが利益を乗せているか、おおよその金額が確認することができます。

ここで注意すべき事項があります。
それは、推計値と実績値の差額がすべてデベロッパーの利益ではないということです。
マンションを販売するためには、営業の人件費やモデルルーム運営の設備費、広告宣伝費が必要です。
つまり、推計値よりも販売価格の方が高いことは、ある程度仕方ないということです。

では、実際に比較してみましょう。
シティタワー恵比寿の土地の推計値は75,787,500円~142,551,000円、工事費の推計値は13,941,202円~26,222,428円ですので、合計で89,728,702円~168,773,428円となります。
そして、実際の販売価格は8290万円~1億7890万円です。
差額、つまり経費と利益の上乗せは、-6,828,702円~10,126,572円であることが予想されます。
割安感を感じることができる部屋もあれば、そうでない部屋もあるといった印象です。
ただ、デベロッパーのブランドと立地の希少性を考えれば、決して高い販売価格ではないと思います。

他のマンションとの比較

積み上げ方式による検討を行ってきましたが、他のマンションと比べたときの相対的な販売価格の高低についても確認しましょう。

下図は、2018年以降に売りに出された東京都の新築分譲マンション255棟について、坪単価の中央値を縦軸に、路線価を横軸にとって散布図を作成しております。
※坪単価の中央値は、販売価格の中央値÷専有面積の中央値×3.3として計算。

右肩上がりの赤いラインが平均線になります。
路線価に対して販売価格の平均的な水準を結んだ線ということです。
つまり、赤いラインより上側にあれば割高、下側にあれば割安であると判断できます。

ここで、シティタワー恵比寿の坪単価の中央値は697万円、路線価は1,410,000円で、オレンジの点がそれに該当します。
オレンジの点は僅かにですが上側にありますので、シティタワー恵比寿は他のマンションに比べると少しだけ割高で販売されていることが予想されます。
とはいっても、この程度の割高感であれば、気にしない人も多いのではないでしょうか。